1.ナシックとは
インドでもワインが作られていてワイナリーがあるって知っていましたか?
最初旦那さんのインドに赴任が決まったとき、ああ、しばらくはワインなんて飲めないんだろうな、、シンガポールで買ったワインセラーはお部屋の片隅に追いやることになるんだろうな。と思っていましたが、実はインドでもワイン、作っているんです!
一番有名なところが、Sulaワイン。そして、Grover Zampa、ほかにもYork、Somaなど赤白結構多くのワインが。
そして、そのワインが多く作られているのがインドの西部で最大の商業都市ムンバイの北東(車で4時間程度北上したところ)、マハラシュトラ州にあるナシック(Nashik)というところなのです。
2018年9月、3泊4日で子供連れでナシックワイナリー旅行に行ってきたので、そのレポートです。
まずはナシック旅行の基本情報から。
2.ナシックへの行き方
インド国内からの行き方は大きく分けて2通りあります。
2.1デリーから行く方法
※2019年4月18日よりJet airwaysはすべての国内線、国際線の運航を停止しています。
デリーからフライトで行くのが一つ目の方法です。
今回デリー在住の私たちはデリーからのフライトを選択。
2018年12月現在、月、水、金の週3便就航しています。
デリー在住者は土日でサクッと行きたいところですが、現段階では土日の就航はないので残念。。
私たちは金曜発、月曜着で行ってきました。
ちなみにナシックの空港は、現在デリー便しか就航しておらず、大きな体育館という雰囲気。
殺風景でカフェも売店も何にもありません。お昼すぎに発着なのに食事箇所がないため、要注意です。
フライト情報
DELHI→NASHIK Jet Airways (9W3565便) 12:05DELHI発 14:10NASHIK着
NASHIK→DELHI Jet Airways (9W3566便) 14:40NASHIK発 16:30DELHI着
※月、水、金の運行(2018年12月現在)
2.2ムンバイから行く方法
ムンバイからナシックまで180Km、車やバス、列車で4時間程度です。
調べると、バスも多く運行していますが、ウェブサイトの感じだとインドのローカルバスのような雰囲気です。
(ムンバイ経由では行ったことがないので、何とも言えません。。)
ほかの知り合いの方の行き方を見ているとムンバイから車をチャーターしているパターンが多いようですね。
参考までに、ホンダ開発でイノーバ(ドライバー+最大6名乗り)のドライバー付き車のレンタルが可能、2日間で18,000ルピー前後です。
(時期等によって異なると思うので、問い合わせてみてください。)
3.ナシックにあるワイナリー
私たちは今回、Sula Vineyards, Grover Zampa Vineyards, Vallonne Vineyardsの3か所を訪問しました。
3泊もいたのに3軒?と思うかもしれませんがその理由はのちほど。
今回訪問した3軒と、今回は行かなかったけれども有名なワイナリー2軒を紹介します。
3.1 Sula Vineyards
インドワインといえば!の定番、Sulaワイン。
ワイナリーの施設は1つの大きなワインテーマパークのようになっていて、あれ?こんなにナシックに人がいたの?というくらいインド人、ほかの観光客で混雑していました。
3つのレストランや、お土産屋もあり、さらに写真大好きインド人の心をつかんだ、フォトジェニックな巨大ワインボトル像もいくつかあって、ファミリー連れも多く楽しんでいました。
ワイナリーツアーとテイスティングはドライデー以外、毎日11時半から18時半まで。
400ルピー。テイスティングなしは150ルピー。
日によると思いますが、私たちが行ったときは30分に1回くらいワイナリーツアーが開催されてました。(1回に30人くらいの大きなグループでのワイナリーツアーでした。)
スーラのホテルに泊まるとワイナリーツアーとテイスティング代がすでに含まれているので、チェックインの際にバウチャーをもらい、それをお土産屋さんに持っていき、時間指定を受けるシステムです。
3.2 Grover Zampa Vineyards
グローバーザンパは、インド2大ワインのうちのひとつ。(もう1つはもちろんSula!)
バンガロールがメインのワイナリーのようですが、ナシックにもあり今回行ってみました。
ホテルやスーラワイナリーがある一帯から車で揺られること1時間。
こんなところにワイナリーが??この道、帰り絶対車酔いしそう。。というところを進んでようやく現れた小さな施設がグローバーザンパのワイナリーです!
私たちのほかには、ツーリングでインド各地からバイクでやってきた団体がいて、だいたい15名くらいでワイナリーツアースタート。
予約をしていましたが、名前確認されることもなくゆるーい感じでした。
(ワイナリーの説明はこのワイナリーが一番熱く語っていた気がします。)
ワイナリーツアーとテイスティングは1日3回、10時半、14時半、16時スタート。
5種のワインテイスティングで500ルピー、7種のワインテイスティング(5種のワインテイスティングにプラスして2種のスパークリング)で650ルピー、テイスティングなしでワイナリーツアーのみで400ルピー。
宿泊箇所、食事箇所はなし。カフェやお水を買うようなところも特になし。
ボトルのお水は提供されました。
※ドライデー、祝日は要確認です。
3.3 Vallonne Vineyards
バローネはこじんまりとしたブティックワイナリーです。
このワイナリーは知らなかったのですが、Grover Zampaのワイナリーに予約の電話をした際、ランチをどこで食べたらいいか聞いたところ、Grover Zampaから車で10分程度で行ける、こちらのワイナリーを紹介されたので予約していってみました。
バローネ内にあるレストランMalaka Spiceは名前のとおり、東南アジア料理を提供。
インドで東南アジア料理か、、口に合うかなと不安ではありましたが(失礼。。)意外や意外、美味しくいただきました。
インド人の方々も多く、ほぼ満席でした。
私たちは12時のランチ予約、14時のワイナリーツアーを予約しましたが、Grover Zampaで長引いてしまい結局13時頃ランチ開始。
ワイナリーツアーは参加せず、テイスティングだけ、スタッフにお願いして参加させてもらいました。
ワイナリーテイスティングとツアーは400ルピー。小さな施設なので、予約を入れたほうがBetterです。
ペンションのような宿泊施設も持っています。
※ドライデー、祝日は要確認です。
今回は訪問しなかったのですが、下の2軒のワインもインドでは有名です。
3.4 York Winery
Sula、Grover Zampaと並んでインドで親しまれているワイン、York Wine。
ワインツアーとテイスティングは祝日とドライデーを除いて毎日、12時から18時まで実施。
5種のワインテイスティングとワイナリーツアーで150ルピー、7種のワインテイスティングとワイナリーツアーで250ルピー。10名以上のグループの際は予約が必要です。
レストランも併設されているので、ワイナリーの前後で利用が可能です。
3.5 Soma Vine village
Somaはプール付きのリゾート宿泊施設、レストランをもつワイナリーです。
ワインツアーとテイスティングは毎日11時半から18時半まで実施。
5種のワインテイスティングとワイナリーツアーで250ルピー、7種のワインテイスティングとワイナリーツアーで350ルピー。
※ドライデー、祝日は要確認です。
4.子連れでワイナリー大丈夫?
ナシックには興味があるけど子供連れでワイナリーって参加出来ないのでは、とこの旅行に行くまで不安でした。
けれど行ってみたら大きな問題はなく、息子も旦那さんも満足だったのでご参考に書いてみたいと思います。
4.1子供連れでの雰囲気
まず、ワイナリーについて。
Sula Vineyardsは子供連れも多く、息子よりも小さい赤ちゃんを連れてるファミリーもいて、家族みんなが楽しめる雰囲気でした。
試飲スペースでもインド人の子供が走り回ったりしていました。
Vallonne Vineyardsはランチと試飲しかしませんでしたが、レストランには子供連れもいて、ファミリーで宿泊されている方もいました。
ここも子供連れで問題ない雰囲気でした。
(おむつ替えスペースはありませんでしたが、レストランで相談したら開いている個室を貸してくれました。)
Grover Zampaは宿泊していたSulaリゾートからは車で1時間と結構遠くて、子供連れで参加している方はその時はいなかったです。
結構本格的なワインの説明、施設の説明、暗いところでの試飲だったので、ちょっと気を使いましたが、予約の際、子供連れと伝えても問題なかったです。
ワイナリー側や他の参加者が迷惑するかもしれない。ということに関してですが、ツアー中、息子が愚図ったらグループから外れてあやしたり、邪魔にならないように気はつかいました。
ただ、インド人は子供好きが多いので、周りの方々にやさしくしてもらって息子も結構ご機嫌でした。
あと、試飲に関しては自己判断ですね。
授乳中のお酒は避けるべきと言われてますが、私はミルクと混合だったので、ワインテイスティングはほんの少しして、そのあとはもちろん母乳ではなくミルクをあげて対応しました。
ワイナリーの雰囲気が好きなのでそれだけで満足しました。(また卒乳したら再訪はしたいですが。)
4.2現地での食事
息子には基本的に日本から持ってきている離乳食をあげました。
また、ホテルの朝食も基本インド料理でしたが、食パンがあったのでそれを少しちぎって。
他には、バナナをデリーから少し持ってきてそれを毎日あげてました。
ホテルのそばにはバナナさへ買う場所がなかったので、もってきて正解でした。
(これは大人用のホテルの朝食の1つ。2歳くらいの子供なら食べれますね!)
4.3子供ができること
ワイナリー旅行中、息子にはホテルの敷地内を走らせてあげられました。
日本から行く場合考えられないことですが、インドに住んでいると、外はお犬様がいっぱいいて危ないので歩かせられないのです。。
公園もあるけど、何が転がっているかわからないからデビューさせてあげられてなくって、今回ホテルの敷地内の芝生を思う存分楽しんでました。
ほかに息子より少し大きい子はホテルのプールで遊んでました。
ナシックはワイナリーで有名ですが、ホテルはリゾートのような雰囲気で自然も多いので子供を自然に触れさせてあげることができます。
5.注意点
最後に私が気付いた注意点です。
5.1お水
Sulaリゾートのホテルでは、お水は環境保護の観点から、ボトルではなくガラスのボトルでミネラルウォーターが売っていました。
子供の食器を洗ったり、飲み水としてただのドリンキングウォーターが欲しかったのにホテルで売っておらず、ちょっと不便に感じました。
5.2ドライデー
これ、私たちが3泊4日もナシックにいたのに、3軒しかワイナリーに行けなかった理由です。
インドには政府が定めるドライデーという、お酒の販売を禁止する日が何日かあります。
私たちが行った3日目がまさしくドライデーでした。
今回はとりあえずナシックに行きたい!という思いのほうが強くて行きましたがドライデーはワイナリーによっては全くやっていないところ、テイスティングはやっていないけれどもツアーのみやっているところ等があります。
事前にチェックする必要があります!スーラのホームページでチェックできます。
5.3車酔い
最後にナシックは市内はともかく、Sulaリゾートに行くにもGrover Zampaに行くにも結構細い道を通ります。
車酔いしやすい方は、酔い止めをもっていったほうがいいです。
(ワインテイスティングの後だと、特に酔いやすいかと思いますので、要注意です。)
インドのナシックにもワイナリーに行かれる際の参考になればうれしいです。
https://enjoy-overseas-life.com/2018/12/15/nashik-hotel-review/
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