インドのデリーは5月中旬から7月初めまでが、日中40度を超える暑―い夏。
現地日本人学校含む学校は、一斉にこの時期夏休みになります。プリスクールももれなく夏休み。
この夏休み期間中、通常クラスの学校はお休みだが、多くの学校がサマーキャンプ(特別教室)を開催しています。
カリキュラムや、対象年齢、期間などはそれぞれの学校によって異なりますが、息子の通う学校の事情をシェアしたいと思います。
(写真はとある日の、うどんに色づけし、混ぜ合わせて色の変化を楽しむ授業より。)
1.インドプリスクール サマーキャンプ事情(2019年)
1.1インド・デリーのプリスクールのサマーキャンプではどんなことを?
2019年、当時1歳半の息子の通ったデリーのプリスクールのサマーキャンプ。
2019年は4週間、通いにてサマーキャンプを実施。
時間は9時~12時、2019年のテーマは外国について学ぶ、ということで、ポーランド、イタリア、イギリス、スペインの4カ国を1週間ずつ学習。(4週間)
毎日のように、その国にちなんだ工作を作っては持って帰ってきていた。
その国の歌や物語も聞いていたよう。
当時1歳半の息子にはハードルが高かったかもしれないが、先生のフィードバックと、写真を見る限り楽しんでいたよう。
これはピサの斜塔。
1.2サマーキャンプと通常クラスとの違い
息子の入れている学校は普段はモンテッソーリ教育がメインの学校だが、サマーキャンプは普段のモンテッソーリ教育とは別物。
“お仕事”ではなく、アクティビティがメインになるし、通常授業の先生と生徒の対比もアバウトに。
食事&飲み物も、通常ならば出るが、サマーキャンプ期間中は、軽食と水筒を持参するように、指示も。
参加する子供たちは、通常のクラスに参加している子供と、別のプリスクールから参加する子、まだ学校には通い始めていないけどサマーキャンプだけ参加する子など様々。
※学校によっては、通常クラスは1歳半から受け入れ可能な学校でも、サマーキャンプは2歳以上でないと参加できない、というところもあり、そういう生徒もちらほら我が校へ参加していた。
サマーキャンプは通常のクラスとは別料金。(値段は失念してしまいました。。)
通常のクラスの授業料はサマーキャンプ時も発生していて、それプラス、サマーキャンプ代が発生。
学校としても、サマーキャンプ後の7月から開催される通常クラスにより多くの子供を新たに獲得したいため、サマーキャンプには力を入れているのがよくわかりました。
(先生の、サマーキャンプへの力の入れようを、ひしひしと感じた。)
1.3サマーキャンプ中のちょっとしたトラブル
2019年のサマーキャンプは、モンテッソーリの通常授業の延長線と思っていた。
というか、サマーキャンプについてあんまり詳しくわかっていなかったのですが。。
私たち保護者は、基本的には授業中の教室内を見ることが出来ないのですが、もう少し下の学年のクラスはママ&子供が一緒のクラスがあり(mummy and toddler class)、そのクラスには私の知人も参加。
彼女はクラスの雰囲気を見ることができて、私の息子のクラスの雰囲気も見ることができた模様。
その知人から聞いた息子のクラス(を含めた)授業の様子は、入園したときに先生が胸を張って言っていた内容とだいぶ違っていた。
モンテッソーリの通常授業では、生徒と先生の比率、モンテッソーリのお仕事を1時間毎日行う。きちんときれいに整頓された中での授業。などなどをコミットしていたのだが。。
サマーキャンプでは、先生の割合に対して生徒が多い!そして、お部屋も片付けが終わらないうちに次のアクティビティが始まるので、教室や床が常に汚れている。
モンテッソーリの授業はなしで、工作などのアクティビティがメイン。
この状況を聞いた私は不安になり、即先生にメール。
返ってきた内容としては、サマーキャンプはモンテッソーリの授業とは全くの別物。
衛生面に関しては、ざわざわしていたのは認め、今後気を付ける。ということ。
別物と言われてしまえばそれまでだし、きちんとサマーキャンプがどんなものか把握しなかったこちらにも落ち度が。先生と密にコミュニケーションをとる必要性を感じた出来事であった。
(それから、息子の様子とか、何をしていたかなど、より詳しく聞くようになった。)
情報は周りや先生に自分からきかないと入ってこない。
(お迎えの時間も、周りはヒンディー語で話している人も多いので、耳にすぐに情報が入ってくる環境ではない。)
2.インドプリスクール サマーキャンプ事情(2020年オンラインサマーキャンプ)
2020年は、新型コロナウィルスの影響で、サマーキャンプはオンラインにて実施。
2.1オンラインでどんなことをしているのか?
今年はオンラインで短いからか、5週間実施。
オンラインのプラットフォームは、GoogleのMeetを利用。
息子が参加する2歳~4歳の部は、インド時間の10時から11時半の90分授業(夕方のクラスもあり)。
前半40分、10分休憩を挟んで、後半40分。
授業の流れとしては、出欠後に、歌やダンスなど10分程度行い、30分くらいでアクティビティ。後半も同じような流れ。
人数は先生2名+生徒8-9名のMax11名くらい。
アクティビティは事前に1週間分のやること、そろえるものがリストで送られてくる。
親は事前に必要なものを準備する必要が。(月曜日から始まるのに、日曜日にリストがくる。とてもインドっぽい仕切り・・・)。
2.2とある日のアクティビティ
↑準備したもの
前半:炭酸の実験。化学反応を学んでみよう!
お酢に重曹を入れて風船を膨らますアクティビティ。
レモンに重曹をかけて、食器洗い洗剤をかけてシュワシュワ泡を起こす実験。
後半:環境問題。海が油で汚染されたら??
トレイの上に粘土で大陸を作り、その横にお水で海を作る。海にオイルを垂らして、おもちゃを浮かべる。
おもちゃはオイルがなかなか取れない。→海を汚すとなかなかきれいにするのは大変だよ!という環境問題について学ぶ授業。
2.3オンライン中の生徒の様子
息子はなかなかパソコンの前に座ってられない。
すぐに飽きるが、食べ物系には食いつく(リンゴを使った授業など)。
ダンスも興味のある歌なら踊るが、興味がないと踊らない
(飽きてイスの下に隠れる息子。。)
クラス全体の様子として、先生が話しているときは、生徒はミュートにする必要があるが、決まった2-3名の生徒はミュートにできないのでうるさい(インドっぽくて嫌いじゃない。笑)
画面の前にずっと座ってられる子もちらほらいるし、みんな途中で消える。
先生の音源があまりよくないので、歌を歌っている間によくとまる→アカペラで先生が歌う(ちょっとしたグダグダ感)。
2.4オンラインクラスの大変さ
インドのオンラインのため、インドの家庭にある物がメインで用意する必要があるのが、日本人で更に日本に一時帰国中の私には負担が大きい。
(日本人の私には理解できないものも多い。)
必要な物リストは送られてくるが、それで何をするのかが細かく記されていないのだ。
ちなみに、今日はCurdを用意するようにということだったが、Curdをヨーグルトと解釈できず、濃いめの生クリームを用意。
結局授業では、Curdを使って、ヨーグルトドリンク(ラッシーのようなもの)と、ライタを作った。
生クリームでは、対応できず、息子はきゅうりをかじりながらぼーっとしていた。笑
そんなことがたまに起こる。
また、他の子供と、自分の子供が合同で同じことをしている状況を見たことがなかったので、自分の息子以外きちんとアクティビティが出来ているのを見るのがつらいときも。
子供の出来なさにイライラすることが増えた。。
これは本当に日々反省。。
2.5オンラインサマースクールの良さ
外になかなか出れないこの状況下での、オンラインクラス。
日々の生活にメリハリがつくし、息子がだんだん慣れてきたのが嬉しい。
また、息子の得意不得意がわかるように。
(塗り絵が思いのほかできなかったり、のりを貼る作業が苦手だったり。お水系アクティビティ、絵具は喜んで参加。)
先生は一生懸命考えてくれているのを感じるし、有難いと日々感じます。
ただ、やはりこのオンラインでのサマーキャンプは2020年だけだと願いたい。
前述の2019年のサマーキャンプが、来年以降のサマーキャンプと近いのではないかな。
備忘録も兼ねてのサマーキャンプ事情でした。
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