新型コロナウイルスの刻々と変わる状況と私が緊急一時帰国を決めた訳

緊急一時帰国 インド コロナ

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新型コロナウイルスが猛威をふるう中、夫をインドに残し、私と息子だけインドから日本へ緊急一時帰国をして今、自主隔離中です。

 

(私と息子が帰国した3月のタイミングではまだ、2週間の隔離の指示は出ていませんでしたが、万が一感染していて他の人にうつしてはいけないので自主隔離を最低2週間は続けています。)

 

緊急一時帰国をしたかを記録とともに残しておこうと思います。

 

 

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緊急一時帰国 コロナ 新型コロナウィルス

目次

1. 緊急一時帰国 日本が絡むインドでの状況

インドは、わたしがいた3月末までの状況では、新型コロナウィルスはまだそこまで猛威を振るってはいませんでしたが、衛生面や貧困層の多い発展途上であるこの国で、もし感染者が増え始めたらヨーロッパやアメリカ以上の大惨事になることはみんな認識していました。

(モディ首相も会見で、医療技術が発展しているイタリアやアメリカで大惨事なのに、インドで感染者が増えたら大変なことになる、と警告。)

 

在インド大使館が連日、日本人のために情報をまとめてメールを送ってくれていたものを時系列に抜粋。

 

●2020年2月24日

インド国内21空港等において,日本(や他中国や韓国なども含む)から到着する航空機の搭乗者に対して,発熱検査及び健康診断カード申告によるスクリーニングを実施。

新型コロナウイルス感染者やその疑いのある者との接触があったと判断される場合には,インド政府により観察対象者とされ,後日,健康状態等についての照会がある場合がある、との大使館からの連絡。

 

●2020年2月27日

インド内務省入国管理局は,日本人及び韓国人向けのVisa on Arrivalのサービスを一時的に停止すると発表。

e-Visaサービスについても,日本,韓国,イラン,イタリア国籍の申請者による申請ができなくなりました。

 

●2020年3月3日

インド政府は,まだインドに入国していないイタリア,イラン,韓国,日本の国籍者に対して3月3日以前に発給されているあらゆるビザ(通常ビザ及びe-Visa)は無効となると発表。

インドに入国する必要がある人は,最寄りのインド大使館,インド総領事館において新たなビザの申請を行う必要があるとのこと。

これは就労ビザ等でインド国内に滞在する日本人が一時的に出張や休暇等でインドを出国した場合でも適用され,インドに戻るためには,出国先国の最寄りのインド大使館,インド総領事館において新たなビザを取得し直す必要があるとのこと。

 

※このビザ無効はインドに住む日本人にとってかなりのダメージになりました。

というのも、インド在住の方でも、日本や別の国に出張中の方は、インドに戻れなくなってしまったのです。(友人でも、奥さんとお子さんをおいて日本出張中だった旦那さんだけがインドに戻れない、という状況を聞きました。。)

また、2020年3月10日(火)はホリーというインドのお祭り祝日だったため、この祝日を絡めて国外脱出を試みてた友人も多く。。このビザ無効が発表されてから、急遽旅行のキャンセル、キャンセル料100%という話も。

 

●2020年3月19日

インドのモディ首相は新型コロナウイルスに関して国民向けの演説を行い,その中で今後数週間の決意と自制を呼びかけるとともに,主に以下の取組への協力を求めました。

(1)今後数週間,外出は必要な時に限ること。人との距離を保つこと。
(2)政府や病院,メディア等の限られた部門を除き,自宅で勤務すること。
(3)3月22日(日)の午前7時から午後9時まで外出を控えること。
(4)必要でない限り病院に行かないこと。必要な場合は電話で医師からアドバイスを得ること。現在予定されている手術の予定を延期すること。
(5)日用品の買いだめ等を行わず,いつもどおりの買い物を心がけること。

※国際民間旅客航空便のインドへの着陸を3月22日から一週間停止すると発表しました。

 

●2020年3月22日

インド政府は、3月31日まで、デリーやグルグラムを含むインド国内主要都市において, タクシー等を含む公共交通機関の停止、一部の生活必需品(含む食料品の生産及び販売)・サービス(いわゆるEssential Service)に関するものを除く店舗・商業施設・サービス等の活動を凍結する旨発表。

 

●2020年3月24日

モディ首相は新型コロナウイルスに関する演説を再度行い,3月25日0時から21日間,インド全土においてロックダウンを行う旨発表、インドに滞在する全ての人々に対し,自宅又は滞在先に留まるよう呼びかけました(その後、各州政府がOrder(命令)をアナウンス)。

 

●2020年3月25日~4月14日

ロックダウン

 

 

 

個人的に雲行きが怪しいなーと思ってきたのは、2020年3月19日のモディ首相の演説。

前回、モディ首相が同様な演説を行ったのは2016年の高額紙幣廃止の発表だったようで、同様の衝撃がインド全体におこるのでは?と不安に。

実際には19日の演説では、そこまでのインパクトはありませんでしたが、これで終わりではないな、、という雰囲気がありました。

一時帰国の必要性を感じたのは3月24日の演説にて21日間のロックダウンの発表があったときです。

 

2. 緊急一時帰国を決めた訳

  • インド全土で21日間のロックダウン
  • ドライバーさんが来られない
  • メイドさんが来れなくなった
  • 10歳以下の子供の外出自粛
  • プリスクール、デイケアも休校
  • 旦那さんが忙しくなった

 

一番の打撃は、ドライバーさん、メイドさんが我が家に来られなくなったこと。

インドでは野犬がうじょうじょしていて狂犬病の心配があり、マーケットなど以外で歩くことはほぼありません。(これは人によりますが、我が家は結構徹底しています。)

なので、インド生活での足となるのはドライバーさん。そんなドライバーさんが勤めるレンタカー会社がロックダウン中にサービス停止をしました。

これはすなわち、我々が我が家から一歩も外に出られないことを意味します。

 

現在2人目の妊婦なので、妊婦健診に行きたくても行けないし、お腹の赤ちゃんや2歳の息子に何かあったときにすぐに病院に行けない状況に不安を覚えました。
(夫の会社でうまく調整すれば、車は多少使えるかもしれませんが、緊急時に不便を感じました。)

 

また、普段お世話になっているメイドさんも警察が道路で監視しているので頻繁に来られなくなり。
簡単なものを買ってきてほしいときにメイドさんにお願いしていたのですが、それもできなくなりそれも結構なダメージでした。

 

3. 緊急一時帰国をするまでの葛藤

<インドに残りたい理由>

  • 次いつインドに帰宅できるかわからない状況で家族離れ離れ
  • 夫が心配
  • インドで出産すると決めたのに今帰国したらどこで出産するか
  • 息子のプリスクールの存在
  • メイドさんの存在
  • 日本にいる家族への負担
  • インドは真夏に突入(虫対策や食品対策が不安)

 

一度インドを出国してしまうと、現状では、持っているビザは無効になり、次いつインドに入国できるかわかりません。

そんな状況で家族離れ離れになるのがとにかく悲しくて悲しくて。。一時帰国を決めるまで悩みました。

 

それに加えて、インドで予定していた出産をどこで出来るのか。日本で出産するのがいいのか、ギリギリまでインド出産をあきらめないほうがいいのか、、この問題はまだ未解決です。

 

日本で出産することになると、出産後もしばらくインドには戻れないので、できればインドで産んで家族で子育てしたい、という気持ちとの葛藤がまだあります。

 

また、一人暮らしの経験もあって家事もほぼ問題ない夫。けれどもそれは、普通にスーパーやレストラン、カフェがやっている状況でのこと。

平日仕事に行きながら、いろんな制限がある中で、コロナにかからないように栄養をケアしながら家事、料理が出来るかも心配でした。

(今回はいつもの一時帰国と違って、冷凍庫に食事ストックを準備する、良妻的おこないを少ししました。笑)

 

また、今はまだわからないですが、コロナが収束すれば息子のプリスクールも再開し、メイドさんも来れるようになるはず。

日本では子供を預けることはできないし、お世話になる実家の親への負担も大きくかかることを考えると、どうしても状況が回復した時の期待値を考えてしまいます。

 

更に、インドのデリーは5月、6月が真夏。

お部屋の中はかなり暑く、ほとんどの食材を冷蔵庫に入れたり対策をする必要があります。

虫も多く出る時期なので貴重な食糧が虫にやられないかの心配もありました。(大したことない??笑 いや、食品を毎回一時帰国の度に運んでいる身としては、無駄にしたくない!!という貧乏性が・・)

 

<一時帰国したい理由>

  • 妊婦健診の不安
  • 通常の病気でも病院を使えない
  • 外出禁止になり子供の気晴らしができなくなった

 

3月19日のモディ首相の演説でも、必要でない場合は病院に行かないように、とありましたし、同時期にいつもお願いしている通訳会社からも、通訳サービスを電話にするとの告知が。(インドの病院スタイルは日本と違うので不安に。。)

車の問題もありますし、インドの医療体制的にも妊婦健診が次いつできるかわからない状況、というのは不安でしかたなかったです。

 

また、息子が体調を崩したときもインドですから、できればきちんと病院に行って検査したくなるのが本音ですが、それができないのはとてもリスクでした。

 

そして、外出禁止になり、また普段息子と遊んでくれているメイドも来れなくなり、長男の気晴らしが全くできなくなりました。(犬もいるのでちょっとした散歩も困難です。)

 

 

上記、残りたい理由も多くありましたが、色々考えた結果、私は今日本にいます

インドにとどまると決めた人、日本に一時帰国することを決めた人、それぞれいろんな状況で動いていて、どれが正解なのかはきっと誰にもわからないと思います。。

 

けれども私は日本に帰国して、実家で両親にケアもしてもらい、少し落ち着きを取り戻しました。(こうやってパソコンに向き合えているのが落ち着いた証拠。笑)

早く、新型コロナウイルスが収束して、インドに戻りたい。けれど、今ここ日本でできることに楽しみを見つけて穏やかに過ごしたいと思います。

 

以上備忘録を含めた、緊急一時帰国を決めた訳でした。

 

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この記事を書いた人

香港に住む30代、5歳児と3歳児の母。
オーストラリアワーホリ&シンガポール現地採用経験、元インド駐在妻。
海外旅行、お酒を飲むこと(ワインとビール)、コーヒー、チーズが大好き♪
インドから日本に本帰国後、日本の公園や子連れで楽しめるスポットが多くあることに感動。子連れで実際に訪れたレビュー、子連れ旅行を中心に更新中。現在は香港在住で、香港での子連れ生活、子連れ海外旅行についてアップ中。

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