香港に来て1年が過ぎた我が家。
現在はヘルパーさんと一緒に暮らしながらなんとか楽しく、子育て&香港生活を謳歌していますが、ヘルパーを雇い始めたのは香港に来て半年が過ぎた頃。
香港に来てからずっとヘルパーは探してはいたものの、どうやって探すべきか、具体的に雇う流れもわからず、だらだらと時間が経ってしまいまして。。
お友達からの紹介、コミュニティで見つける、エージェントを使う、などヘルパーの探し方は多くあります。
ただ自分がヘルパーを雇うとき、なかなか具体的な流れがわからなかったので、この記事では、我が家がどうやってヘルパーをみつけたのか、面接はどうだったか、ヘルパーがうちに到着するまでの流れ、雇うまでに大変だったことなどなどシェアしていきたいと思います。
- 香港でヘルパーを雇いたいと思ってる方
- 海外でヘルパーを雇いたいと思ってる方
- これからアジアの国で駐在を予定されてる方
- 海外生活に興味のある方
ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
↑色々試してみた中で一番子供たちが食いついて楽しんでいるオンライン英会話
香港子連れ生活|香港のヘルパー事情
男女共働きの多い香港では、子供の世話や家事、お年寄りの介護などでヘルパーを雇う家庭は多いです。
娘の幼稚園のお迎えも、半分以上の家庭はヘルパーが迎えに来ています。
香港のヘルパー:国籍
香港のヘルパーの多くは英語が堪能なフィリピン人が圧倒的ですが、広東語が話せる方もいるようでインドネシア人も結構お見かけします。
また、他にも少数派ですがミャンマーやタイ、アフリカの方から来ている方もいると聞いたことがあります。
香港のヘルパー:ビザ
香港で働くヘルパーは、香港でヘルパーとして働くビザ(Foreign Domestic Helper Visa)を取得する必要があり、雇用主(我が家の場合は夫)がきちんとスポンサーとしてこのビザのサポートをする必要があります。
このビザは2年間有効で、引き続き働いて欲しい場合は2年間のビザの更新をする必要がありますし、もしお子様の年齢や家庭状況などにおいて更新しないのであれば早めにヘルパーに伝える必要があります。
当たり前といえば当たり前なのですが、前駐在のインドの場合、その国に住んでいるインド人(もしくはビザをもっているネパール人)をヘルパーとして雇うことが主なため、契約はあってないようなもの。
あまり良いことではないですが、よくある話として、今雇っているヘルパー、仕事が遅いし合わないからもう来なくていいよ!と言ってもヘルパーは職を失うだけで(それも大問題ですが、、)、国を追い出されることはないのですが、香港の場合は、解雇=ヘルパーが香港に住むビザ(資格)を失う、ということなので、雇う方も責任重大。
性格が合わない、なんだか嫌だから他の方に変更、雇うのをやめた!ということが簡単にはできません。
雇う方も雇われるヘルパーもとても真剣な契約です。
香港のヘルパー:お給料など
香港のヘルパーのお給料は、香港政府が定めた最低賃金(4,730香港ドル)以上をお支払いする必要があります。
食事に関しては、ヘルパーへ食事を無料で支給するか、食事手当を支払う必要があります。食事手当は、最低1,196香港ドル以上を支払う必要があります。
(冷蔵庫をフリーにしてなんでも食べていいよ!というご家庭もあれば、これを食べていい、と指定しているご家庭も。買い物に行ったらなんでも好きなものを買わせてあげる方もいれば厳しくするご家庭も。。本当それぞれです。)
その他に、我々雇用主は、ビザの申請費用や医療費、2年に一度の母国への帰国時の航空券代などを負担する必要があります。
香港子連れ生活|ヘルパーを雇う前に・・
ヘルパーも人間。
ヘルパーという仕事は幅広く、ヘルパーによって得意不得意もあるので、雇う前にきちんとヘルパーに何をしてもらいたいのか、どんなヘルパーが良いのかを決めておく必要があります。
先日も香港の友人と話していたのですが・・
子供のお世話をお願いしているヘルパーが子供があまり好きではないので、友人はヘルパーに、嘘でも子供の前では楽しそうに過ごして、とお願いしているのに、気を抜くとつまらなそうな顔をして子供に塩対応して困ってる。。
これは彼女の性格だからどうしようもない。。
と途方にくれていました。
このヘルパーは掃除や料理などオールマイティにやってくれるし、5年以上一緒に過ごしているから解雇はしないし、7割満足とは言っていましたが、日中ヘルパーと2人で過ごす子供にとってはちょっと寂しいですよね。
お願いしたいこととヘルパーの得意なことが一致するように譲れない条件を決めておきましょう!
ちなみに・・我が家の条件
- 家のヘルパールームに住んでくれる
- 英語がきちんと話せる
- 子供好き
- 自分に子供がいる&子供の世話をしたことがある(できれば両方)
- 現在香港在住
- 途中解雇ではなく、きちんとした理由で雇用主との契約が終わる
- 日本人に今まで従事していないヘルパーである
ヘルパーは基本的に雇い主の家に住んで働くことになりますが、ヘルパーによっては、一緒に住むのが嫌だからヘルパー同士で住んでいる集合住宅(Boarding house:ボーディングハウス)に住んで、通いで働きたいという条件の方もいます。
(これは香港では違法ですが、通いで働きたいヘルパーと、部屋のサイズ的にヘルパールームを用意できない、もしくはヘルパーと一緒に住むのは厳しい、という雇い主の利害が一致しているのか、普通に曲がり通っています。)
我が家は何か問題があっても困るし、子供が小さいので急に病院に行くなど夜や朝も手が足りない時は働いてもらいたい、という思いもあり、家に住んでもらえるヘルパーに絞りました。
また、子供に英語を教えるのもヘルパーを雇う1つの大きな理由のため、英語が話せるヘルパーを探しました。
(基本的にフィリピンの方は英語は話せますが、英語ちょっと怪しいかも、と感じる方も面接をした中でいらっしゃいました。)
↑色々試してみた中で2歳5歳の子供たちが食いついて楽しんでいるオンライン英会話 。素朴でシンプルなオンライン英会話。おすすめです!!
我が家はヘルパーに子供のお世話を中心にやってもらいたいため、子供好きであること、自分自身が子供を持っていること、子供のお世話をしたことがあること、を条件にしておりました。
(子供好き、というのは口で言うのは簡単ですが、面接時に子供と接してもらうとよくわかります。)
また、できるだけ早く、対面で会って子供と触れ合ってもらって決めたかったため香港にすでにいる方限定に。
そして、きちんと満期で契約の終わるヘルパー、もしくは雇用主が引っ越しなどで仕方なく手放したヘルパーを探しました。
条件がブレると惑わされます。
実際、我が家は最初からこの条件全てをガチガチに決めていなかったので、面接であれ?と思うことが多々ありまして。
最初は門戸を広げるため、途中解雇でも正当な理由がある場合はOKだよ、としていたのですが、ここは判断が難しく・・
面接時にはヘルパーからの言い分しか聞けないため(ヘルパーさんが前雇用主ときちんと話し合いができていれば、前雇主に後日連絡することはできますが・・)、どうして解雇されてしまったのか言い訳を延々と話されることも。
ヘルパールームが狭過ぎて嫌だったから出ていくことにした・・。などと話されると、我が家の部屋のヘルパールームも狭いし、どんな生活を期待しているのだろう・・とモヤモヤとしてしまい、そういう方は雇えないな・・と結局なるので時間がもったいなかったです。
途中からは満期で終わるヘルパーに絞りました。
また、日本人家庭で働いたことのあるヘルパーは、日本人に慣れていたりお弁当が作れたりするメリットもありますが、ヘルパーの過去に仕えた家庭の経験を聞くことによって他のカルチャーを知りたかったというのもあり、我が家は日本人家庭で働いたことのないヘルパーを中心に探しました。
香港子連れ生活|香港でヘルパーの見つけ方
- すでにヘルパーを雇っている友人知人に紹介してもらう
- Hong kong Momsというフェイスブックのコミュニティで探す
- エージェントを使う(日本人が経営しているところも)
- ヘルパーチョイスなどのプラットフォームを利用
すでにヘルパーがいると、ヘルパー同士の繋がりで紹介の話があったりましす。
友人のヘルパーの契約がもうすぐ終わるけど知り合いいない?というような話を雇い主に聞くヘルパーも多くいるので・・ヘルパーをすでに雇っている方に、自分がヘルパーを探している旨を伝えておくと紹介してもらえることも。
フェイスブックのコミュニティでも活発にヘルパーの募集がありますのでそういうのをチェックするのも1つの方法。
あとは言わずもがな、エージェントにお願いして探してもらうこともできます。日系のエージェントや日本人慣れしているところもあるかと思います。
ヘルパーチョイス(Helper choice)は有料(一部無料ですが普通に使うとすると有料)のヘルパーとヘルパーを探す雇用主を繋ぐプラットフォームのようなもの。
今回我が家はヘルパーチョイスを利用してヘルパーを探しました。
香港子連れ生活|ヘルパーが家に来るまでの流れ
これはあくまで我が家がヘルパーチョイスを利用してヘルパーを探し、実際に家に到着するまでの流れです。
エージェントによってプロセスは異なる部分があるかと思いますのであくまで我が家の場合としてご覧ください。
1:ヘルパー募集のポストをアップ
ヘルパーチョイスでは、ヘルパーを探しています、という募集のポストを無料でアップすることができます。(無料会員登録の必要あり。)
お給料、いつから働いて欲しい、住んでいるエリアなどなど条件を入れてポストをアップすると、興味のあるヘルパーがそれを見て連絡をくれます。
2:ポストを見て連絡をくれた方にコンタクト
ヘルパー募集のポストを見て連絡をくれたヘルパーで、条件の合いそうな方に連絡をします。
連絡をする際に、無料のプランのままだと直接連絡が取れなかったり、制限があるので、ここは大人しく課金しました。
(ヘルパーチョイスのプラットフォームにあるメッセージ機能は課金しないでも多少使えましたが、ヘルパーたちはプラットフォームにはあまりアクセスしていないようで、連絡がうまく取れなかったりするので課金が吉です。)
課金するとヘルパーの携帯の連絡先を見ることができるようになるので、ワッツアップで直接連絡をすると大体返ってきました。
条件などを再確認して、やり取りがスムーズで、条件が合いそうな方とは面接の日程を決めました。
3:ヘルパーの雇い主募集のポストをチェック
ヘルパーチョイスは、雇い主がヘルパー募集のポストをアップすることもできますし、ヘルパー自身が雇い主募集のポストをアップするページもあります。
ヘルパーのポストで良さそうな方を日々チェックしていました。
4:ヘルパーの雇い主募集のポストで良さそうな方にコンタクト
ヘルパーの雇い主募集のポストで条件に合いそうな方には、こちらから連絡することもしました。
課金していれば電話番号がわかるので、ヘルパーチョイスでポストみたよ!今まだ探している?というようにワッツアップ経由で連絡を。
まだ雇い主を探している人もいれば、すでに雇い主が見つかったけどポストを消していない人も。
根気よく毎日探しては連絡をとる、という日々でした。
ちなみに・・ワッツアップでの連絡で条件の確認事項
- いつから働けるか
- どうして今の雇用主から離れるのか
- ヘルパーの家族構成
- 子供を面倒見た経験
- お給料
- 食事提供ありかどうか
- 一緒に住む雇用形態でOKか
- 面談に来れるか?
こんな感じのことをテキストのやり取りで聞き取り。
ヘルパーから、家の広さや今までヘルパーを雇った経験があるか、普段働いているかなどの質問もあるのでそれに答えたりも。
5:面接
条件の良さそうな方との面接をワッツアップで取り付け、実際に家に来ていただき面接をしました。
(防犯のため、住所はアパート名まで伝えて、タワーや部屋番号はメッセージで残さないようにしました。)
面接時は質問リストを作成し、ちょっと拷問に近いのでは??と思われたかもしれませんが、かなりの数、質問しました。
家族構成から借金の有無、喫煙禁煙、アルコールを摂取するか、週末の過ごし方などなど。
中でも我が家が重視した点は下記2点。
- 平日の夜の外出(ちょっとした買い物はOKだが、基本的にトラブル防止のため遊びに出歩くのはNGでもOKか)
- 泊まりでの外出(基本的にNG、する場合事前に教えて欲しいがOKか)
質問した後、ヘルパールームやお部屋を見せる、子供たちとちょっと触れ合ってもらい様子を伺いました。
ヘルパールームを見せようとしているのに、私の部屋はどこ?と私たちの部屋の方に入ろうとするちょっと図々しい方もいれば、お部屋を見せる時、お部屋をみさせてもらってもいいのですか?と遠慮がちに聞く方もいてそれぞれだなぁとしみじみ。
6:気になるヘルパーに打診
面接後、気になるヘルパーにはその日のうちに打診。
条件の最終すり合わせ、お願いしたい旨を連絡。ヘルパーの了承を経て次の契約プロセスへ。
7:ヘルパーチョイスの契約プランを利用し契約
ワッツアップで打診し、ヘルパーから働きたいです!という了承を経てから、ヘルパーチョイスの契約プランで契約手続きをしました。
ヘルパーチョイスは、雇い主の私たち、ヘルパー、ヘルパーチョイスの担当者の3者のグループワッツアップを利用し、指示や連絡が来てとても明瞭、スムーズなやり取りでした。
- オンラインでの各手続き
- 書類のサイン(郵送もしくは出向く)
- ビザの申請手続き
- ヘルパー健康診断のあれこれ
- 雇用主側追加書類提出のやり取り
- ビザ取得連絡
- ヘルパー保険の手続き
- ヘルパーと雇い主との契約書のやり取り
ひとつひとつ丁寧にワッツアップで連絡が来るので、指示通りに動きビザは申請から1ヶ月くらいで降りました。
ヘルパーは、健康診断でセンターに行った他、ビザ申請費用の回収などで数回ワンチャイのヘルパーチョイスのオフィスに出向いていました。
雇用主側の夫はサインに一度オフィスまで。(これも行かなくても郵便での対応もできます。)
ヘルパーの保険込みでビザ取得など全てスムーズで、不安に思うことなどは一切ありませんでした。
8:ビザ取得の連絡
ヘルパーチョイスより、ビザが降りたよ!という連絡が来て、ヘルパーがビザの受け取り予約をし、受け取りに湾仔のイミグレーションまで出向きビザ取得。
9:ヘルパーが我が家到着
ヘルパーとのやり取りはずっとワッツアップで行い、持ち物の確認などを事前にし、もっていない物は事前にこちらで購入。(食器やタオルなど)
ビザが降りたのち、我が家へ。
荷物はスーツケース1つくらいと身軽で驚きましたが、とりあえず到着日は荷物整理やお部屋のセットアップで適当に休んでもらい、徐々に働き始めてもらいました。
ヘルパー到着日は平日だったので、その日は適当にご飯など食べてもらって、週末にピザで家で簡単にウェルカムパーティーをしました。
香港子連れ生活|ヘルパーを雇うまでに大変だった点
- ヘルパーもできるだけ早く仕事を確定したいため、面接が終わってから1週間も待てない
- 面接時ヘルパーに振り回される(時間を空けて待っていても来ない、遅刻など。。)
- 今すぐに働けるヘルパーは注意が必要
面接は基本的にヘルパーの休みの日曜日にやることが多いのですが、1日に面接できる人数に限りがあります。
良い人だけど、来週面接予定の人がいるからそれが終わって比較して決めたい、、と思っていてもヘルパーもできるだけ早く次の仕事を決めたいので1週間も待っていてくれない。
面接後・・・
Me)あなたにとても興味があるわ!来週正式に決めるのでOK?(意訳)
Helper)Yes Yes Ok!! I’m waiting!!Thank you!!
1週間後・・・
Me) 待っていてくれてありがとう!!あなたに決めたい!
Helper) I already got an offer sorry…bye..
ということが何度か。
また、面接を取り付けたヘルパーが来ない、時間を守れないということも。
普通に時間を守れないと雇いたいと思わないですよね。判断材料にはなりましたが、疲弊しました。
また、最初、我が家はヘルパーにすぐに来て欲しかったので、今すぐ働けるヘルパーを探していたのですが、今すぐ働ける=何かの理由で解雇されてしまったという方が多いことに気がつきました。
ヘルパーのポストを見ていると、きちんと契約満期で終わるヘルパーは前もって数ヶ月前から動いています。
(雇用主の急な引っ越しの場合、すぐに働けるヘルパーもいますがそれでも1ヶ月後とかで、今すぐに!!という方はあまり見かけませんでした。)
途中から、多少働くのが遅くなっても満期で終わる方に絞りました。
スムーズに進めるための工夫
対面で会ってすぐ決めるために・・
- 1次面接をオンラインで平日の夜に
- 2次面接を自宅でオフライン→即決
- 良さそうなヘルパーの面接日を揃える
ある程度の質問をオンライン面接でして、雰囲気や英語、条件を先に見ておいて、良さそうな方を2次面接として対面でお呼びしてやると、こちらの熱意も伝わって時間通りに来てくれるし、短時間で終わるし、判断がつきやすかったです。
以上我が家のヘルパーの探し方でした。
どなたかのご参考になれば嬉しいです!
コメント